中村紘子 ピアノリサイタル   
 Hiroko Nakamura

 7/21(月・祝) 15時開演(14時30分開場)

    入場料 S席 6,500円(一般)、6,000円(友の会員) 
          A席 6,000円(一般)、5,500円(友の会員)
        

    ※未就学児童の入場は御遠慮ください。

    主催 知立リリオ・コンサートホール
    後援 知立市、知立市教育委員会、知立市文化協会、中日新聞社、潟Lャッチネットワーク、
        知立セントピアホテル

プログラム 
 モーツァルト/デュポールのメヌエットによる変奏曲 二長調 K.573
 シューマン/謝肉祭 Op.9
   −休憩−
 ショパン/ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」
      /ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9−2 (映画「愛情物語」のテーマ)
      /スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
      /《12の練習曲》より第3番 ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
      /《12の練習曲》より第12番 ハ短調 Op.10-12 「革命」
      /ワルツ第9番 変イ短調 Op.69-1 「別れのワルツ」
      /ポロネーズ第3番 イ長調 Op.40-1 「軍隊」
      /ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」
アンコール曲 
 チャイコフスキー=ラフマニノフ/子守歌
 クライスラー=ラフマニノフ/愛の悲しみ
 ショパン/エチュードOp.10-4
 ショパン/子犬のワルツ
プロフィール
 3歳で、当時開設された『子供の為の音楽教室』第一回生徒募集に応募、井口愛子氏の最年少門下生となる。10歳から、レオニード・コハンスキー氏に師事。早くから天才少女として名高く、全日本学生音楽コンクールの小学生部門、中学生部門と優勝を重ねたのち、慶応義塾中等部3年在学中に、第28回音楽コンクールで史上最年少で第1位特賞を受賞。ただちに、翌年、NHK交響楽団初の世界一周公演のソリストに抜擢され華やかにデビューした。
 桐朋学園女子高校音楽科を中退後、ジュリアード音楽院で日本人初の全額奨学金を獲得、ロジ−ナ・レヴィン女史に師事する。第7回ショパン・コンクールで日本人初の入賞と併せて最年少者賞を受賞。以後今日に至るまでの40年間、中村紘子の名は日本のピアニストの代名詞となり、その演奏は国内外3000回を越える演奏会を通じて聴衆を魅了し続けている。
 その演奏ぶりについて既に余りにも多くが語られているが、20世紀最高の批評家の一人とされるハロルド・ショーンバーグは、そのピアニストに関する代表的な名著『偉大なピアニストたち』(「The Great Pianists」Random House)の中で東洋人ピアニストとしてただ一人中村紘子の名を挙げ、その特色を「絢爛たる技巧」と「溢れる情感」そして「ロマンティックな音楽への親和力(affinity)」にあると評している。事実、彼女の繊細なリリズムと激情のダイナミズムを兼ね備えた天性をもし「ロマンティック」と形容するなら、その一種デモー二ッシュなまでの「親和力」こそ、聴き手の魂をかくも惹きつける中村紘子の魅力の秘密であろう。
 演奏会に加えてレコーディングも活発で、1965年ソニー・レコードの専属第1号アーティストになって以来出版した40点以上の録音は、クラシックとしてはすべて桁外れの売れ行きを示している。又チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールをはじめ、数多くの国際コンクールの審査員も歴任し、その体験に基づく最初の著書『チャイコフスキー・コンクール』(中央公論新社刊)は、文明論としても高く評価され第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。続く第2作『ピアニストという蛮族がいる』(文藝春秋刊)も文藝春秋読者賞を受けるなど、「文武両道」のスーパーレデイぶりは名高い。
 近年は、浜松国際ピアノコンクール審査委員長、浜松国際アカデミー音楽監督として若手ピアニストの育成や紹介に努めるとともに、ショパン、チャイコフスキー、ロン・ティボー、リーズ、ダブリン、ブゾーニ、シドニー、パロマ・オシア、北京、上海など各国際コンクールの審査も数え切れないほど。また、「難民を助ける会」や日本赤十字などを通じてのヴォランティア活動にも積極的な役割を果たし、日本における「対人地雷廃絶」運動の先頭に立っている。アルトゥール・ルービンシュタイン・ゴールドメダル、ポーランド共和国コマンダリー勲章など、ピアニストとしての国際的受章も多く、その国際的活動に対して外務大臣表彰を、また長年の放送文化の貢献に対し、NHK放送文化賞を受賞した。
 昨年1月にザルツブルグのモーツァルト国際コンクール審査の後、イタリアのベッリーニ劇場でショパンのピアノ協奏曲第一番を演奏。「今夜の幕開けとなったショパンの演奏では、現在世界的ピアニストとして注目される日本人ピアニスト中村紘子が圧倒的にスターとして輝いた。豊かな個性と、感性と知性の極限に身をおいた深い表現に溢れた演奏は、満場の聴衆を感動させた。」(ジョルナーレ・ディ・シチリア紙)「ピアニストは鍵盤から紡ぎ出すビロードのような柔らかい音色と、時には繊細なキータッチで、あるいはインパクトのある力強い音で、やがて夢の中に溶けてゆくようなメロディを創りあげている。この演奏は熱烈な拍手によって迎えられた。又この演奏のおかげで、我々は古典的な音楽の中にも現代の我々の好みを見つけ出せることがわかったのである。ピアノの音色は水晶のように澄み切って響き渡り、あたかも我々をショパンの時代に呼び戻してくれているのか、あるいはショパンが現代の我々のもとに現れて、語りかけてくれているのか…。そんな“時”を超越した空気を醸し出していた。」(ラ・シチリア紙)と絶賛された。4月からは彩の国さいたま芸術劇場「ピアニスト100」(後期2002〜2006年)の音楽監督に就任、同シリーズの後期50名のプロデュースを行う。
 本年4月から2ヶ月間、NHK教育テレビ<NHK人間講座>に講師として出演(毎月曜、NHK教育テレビ「NHK人間講座〜国際コンクールの光と影〜」)。4月末〜5月初旬には、北京にて開催される<第3回中国国際ピアノコンクール>の審査員を務める。その後、日本各地でのリサイタルの他、6月には読売日本交響楽団とラフマニノフの協奏曲第2番で競演するなど、意欲的な活動が予定されている。